設計実績
【住宅新築】ドレミファプロジェクト
この木を使って、家を建てたい
計画は、「この木を使って、家を建てたい」というお話しから始まりました。 建主さんの所縁の土地、秩父の森のスギやヒノキを、お知り合いの方から、ご縁があって建主様が譲り受けることとなりました。
譲り受けた木は、構造材や造作材として、製材し、加工して使うこととなりました。
地元西川材のものを身近に使う
キッチン、洗面化粧台等は、飯能市の西川材を使った造作材としました。無垢の一枚板は高価なため、木板同士を接ぐ技術を用いた幅ハギ材を使用しています。
コストを抑える工夫と内装デザイン
内部は、構造体を見せた空間にすると小屋組や梁などを全て化粧材にしなければならず、コスト的に厳しかったので、天井を貼り部分的に梁の下端を出す等、全体のバランスを見て、メリハリをつけるようにしました。また、木と黒いアイアンという素材の組み合わせを中心として内装デザインを構成し、全体的に統一感を出しました。
在るものを活かす
そして、この敷地に建っていた古屋の建具や、建て主さんのご実家にあった建具、靴箱等、昭和レトロの内装コンセプトに合致させながら、資源活用する試みをしています。
シックな外観で風景に溶け込む
外観は、黒いサイディング材をメインとし、部分的にバルコニーに木を使い、アクセントとなるようにデザインしました。
光を暮らしに取り入れて
なお、南側の建物と距離をとり、バルコニーの庇と兼用した軒により、冬の日差しを入れて、夏の日差しを遮るように計画をしました。木を魅せる工夫として、光にこだわっています。日中の光の移ろいが家の中の光環境とリンクするように設計しています。
所在地 | 埼玉県飯能市 | 業務内容 | 設計・工事監理業務 |
---|---|---|---|
用途 | 一戸建ての住宅 | 建築面積 | 60.60m² |
工事種別 | 新築 | 延べ面積 | 98.06m² |
構造 | 木造 | 竣工年月 | 2018年10月 |
階数 | 2階建 | 施工 | 拓土建設株式会社 |